VMWare Playerでホストとゲスト間でクリップボードが共有できない時の対処法
こちらは2015年9月の情報となります。
内容は、物理環境を仮想化した時に起こるVMwareToolsが起動・常駐しない場合(クリップボード共有できない)の対処方法となっています。
VMWare Player(6.0.5)
内容は、物理環境を仮想化した時に起こるVMwareToolsが起動・常駐しない場合(クリップボード共有できない)の対処方法となっています。
VMWare Player(6.0.5)
ホストOS:Windows8.1 Pro
ゲストOS:windows7 32bit Home Premium※1
※1.ゲストは既存の物理環境をVMware vCenter Converterで仮想化しVMwareToolsをインストールしたがクリップボードが共有できなかった。
多くの検索結果では.vmxファイルにパラメーターを追記削除する方法が紹介されていますが、.vmxファイルを編集する前に確認していほしいのはゲストでVMwareToolsが常駐しているかどうか。
既存の物理環境を仮想化した場合VMwareToolsを正常にインストールしても常駐しない場合があるそうで、今回のクリップボードが共有できない症状はVMwareToolsが起動(常駐)していないのが原因だった。
既存の物理環境を仮想化した場合VMwareToolsを正常にインストールしても常駐しない場合があるそうで、今回のクリップボードが共有できない症状はVMwareToolsが起動(常駐)していないのが原因だった。
ゲストでVMwareToolsが常駐していて、クリップボードの共有ができていない場合は次を試すと良さそうです。
~.vmxファイルに以下追加して再度起動
isolation.tools.copy.disable = false
isolation.tools.paste.disable = false
VMwareToolsが起動(常駐)していない場合の対処方法
まず確認したいことはVMwareToolsが常駐しているか確認する。
通常はゲスト起動時にVMwareToolsが起動して常駐するのでタスクバーの通知領域にVMwareToolsのアイコンが表示されている。
常駐していなければ、"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\vmtoolsd.exe"を起動すれば良いのだが、右クリックで管理者として実行をクリックしても起動してくれないので、次のコマンドをコマンド プロンプト(DOS窓)で実行することで常駐させる事ができるハズだ。
"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\vmtoolsd.exe" -n vmusr
上記のコマンドを実行するにはコマンド プロンプトは管理者として実行する必要があるので、スタートメニュー>全てのプログラム>アクセサリ>コマンド プロンプトを右クリックして管理者として実行をクリックして起動する。そして、上記のコマンドをコピペしてエンターキーたたく。
これでVMwareToolsのアイコンがタスクバーの通知領域に表示されていれば、ホストとゲスト間でクリップボードの共有が可能となっているバズである。
この方法で問題は解決するがゲストを立ち上げる毎にコレをするのは邪魔くさいので、ゲスト起動時にコマンドが実行されるように設定してみた。
このコマンドをバッチファイル(拡張子がbatのテキストファイル)に書いて常に管理者として実行するか、もっとスマートにvmtoolsd.exeのショートカットを新規作成して、リンク先をこのコマンドに置き換える。
前出のコマンドだけでは実行後にコマンド プロンプトのウインドウが出たままなので、実行後コマンド プロンプトのウインドウを閉じる命令を追記したのが次のコマンドだ。
バッチファイルへのコマンドの記述
start "" "C:\Program Files\VMware\VMware Tools\vmtoolsd.exe" -n vmusr \setPrefInt "force-accessibility-off" 1
ショートカットのリンク先への記述
"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\vmtoolsd.exe" -n vmusr \setPrefInt "force-accessibility-off" 1
ゲスト起動時に自動でこれらのコマンドを実行してVMwareToolsを常駐させるように、タスクスケジューラを使い管理者権限でこれらを実行させる。
タスクスケジューラをコントロールパネルの管理ツールから起動して、操作>タスクの作成をクリックしてタスクを作成し、全般タブで「最上位の特権で実行する」にチェックを付け、トリガータブでトリガを新規しタスクの開始を「ログオン時」にして、操作タブで操作を新規し操作を「プログラムの開始」にして設定でバッチファイルかショートカットを指定するか、直接スクリプトとしてショートカットのリンク先への記述と同じ("C:\Program Files\VMware\VMware Tools\vmtoolsd.exe" -n vmusr \setPrefInt "force-accessibility-off" 1)を入力する。
これで、ログインする度にVMwareToolsが常駐しクリップボードの共有が可能となるハズだ。
解決へと導いてくれたサイト様に感謝